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イギリス便り

「いぎりす便り」(ドイツ万博編その1)
【自然との共存がテーマの「2000年ハノーバー万博」】
ドイツ・ニーダーザクセン州ハノーバーで6月から10月まで、万博が開かれました。基本テーマは「人間・自然・技術」。人類が自然と共存するため、どのように技術を利用していくか、既存の国際見本市を中心にした170haものスペースで表現されました。

環境の国・ドイツの博覧会はどんなだろう?と8月下旬、私は興味津々で出かけました。まず、目をひいたのが会場内に何カ所も設置されたリサイクルボックス。紙、クリアガラス、茶ガラス、緑ガラスの4種類の資源とその他のゴミに分けて来場者が捨てられるようになっていました。使用されている分別ボックスは字が読めなくても写真で何を入れたらいいかがわかるようになっているステンレス製のもので、これらはすべてドイツのデュアルシステム社が処理するそうです。

また、ゴミを減らす努力も随所に見られ、例えばトイレにはペーパータオルの代わりに布製のタオルが採用されていたり、野菜や果物を会場内の施設に運ぶ際は使い捨て段ボール箱ではなく何度も使えるクレートがCOOPの協力で採用されていたりしました。

マスコミによく取り上げられ前評判の高かったパビリオンとそうでないものとの差は歴然で、日本館はじめフィンランドやオランダ館、アラブ首長国連邦などの前には長い行列ができていました。

つづく・・・

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