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店主のひとりごとワールド


【アロマテラピーとの出会い その2】
オルゴールの音色が響く病室でゆっくりと休養をとることとともに、そこで受けた治療は主に吸入でした。
よく喘息の治療に使われる器具でインタールとか気管支拡張剤をのどに吸入させるというもの。しかし、そのT病院ではサンダルウッドを吸入に使っておりました。なんだか苦いのですが、効くのは確か。
毎日、毎日、サンダルウッドの吸入。「へええ、アロマテラピーって医療に使えるんだ」目から鱗の思いで、そこから私のアロマテラピー世界探訪が始まったわけです。

退院後も併設のショップに通い、アロマテラピーの入門ブックを片手に今日は「ローズウッド」、次は「ベンゾイン」と行くたびに精油を1本ずつ揃えるのが楽しくて、それはもう夢中になりました。
まとめて買えばいいものを、車で20分かけて買いにいくわけです。
精油を買って、キャップを開けるするときのときめき、ワクワク。
手間をかけても1本ずつ買えば、この心躍る思いを毎回味わえるのですから往復40分の運転もなんのその。

こうやって買い揃えて、最後にローズオットーを手にした時はもう天にものぼる思いでしたね〜。
このショップで揃わないものはデパートで探したり、いろんなブランドのフローラルウォーターを買ってみたり。私のアロマ熱はヒートアップするばかりでした(笑)。
そうした生活の中で、T病院のスタッフが投げかけた一言。
「そんなにアロマテラピーがお好きなら、勉強してみたら?」
「そうだよね〜。勉強してみようかなあ。資格が取れたりしたらいいな〜。アロマテラピーの仕事で食べていけたら、幸せだろうなあ」と自己流三段論法?でアロマテラピーへと人生のシフトが向いたわけです。
定年もなく、一生かかわっていけるし、なにより人に喜んでもらえる仕事はそうないぞ、ともう単純の極みです。

当時、私はアロマテラピーとは全くの異業種の仕事にかかわっていたのですが、いろんな意味で疲れを感じていたことも動機のひとつとなっておりました。
それから始めた勉強。お馴染みアロマテラピー検定テキストなどを買い込み、ネットで情報を仕入れ・・・。
好きなことを勉強するのはこんなに楽しいのか、とも思う反面、学名や科名はともかく細かな成分のこととなると苦手だった理科系の分野となり、やっぱりなんでもオールOK、カンタンだよというわけにはいかないのだな、と実感する日々が続きました。

to be continued・・・

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